【8月の誕生石】ポジティブな力を授ける太陽の石「ペリドット」
誕生石とは、それぞれの月にちなんだ宝石(パワーストーン)のこと。旧約聖書の中でユダヤの高僧が12種類の宝石があしらわれた胸当てを着けていた、という記述が誕生石のルーツになったと言われています。のちに、アメリカの宝石業界により改正が行われましたが、生まれ月の石を身につけることで、守護してくれたり、幸運をもたらしてくれると言われています。
12回に分けてお届けするこのコーナー。今月は8月の誕生日を迎えるあなたに幸運を呼ぶ、月の誕生石「ペリドット」をご紹介します。
INDEX
ペリドット
屈折率が高く、暗い場所でも明るい色を放ったり、火山岩の中に含まれる苦土かんらん石(フォルステライト)のうち、特に美しいものがペリドットと呼ばれます。火山の中で生まれるので「太陽の石」と呼ばれるペリドット。金色を帯びた緑色で、インパクトのある美しい宝石です。夜の灯りのもとでも美しく輝いて見えることから、「夜のエメラルド」とも呼ばれています。
古代エジプトでは太陽信仰が盛んだったころ、「黄金の太陽」を象徴する石として崇められていました。暗闇を吹き飛ばし、神々しい光となって世界を照らし、悪を退散させてくれると伝えられています。そのため、身を守る護符として古来より珍重されてきました。
また、以前はハワイでよく産出されていたことから、ペリドットは「女神ペレの涙」だと言われ、「火の清め」のパワーを持つと信じられていました。このことからも、邪悪な物を焼き尽くし、全てを浄化する魔除けの力があると伝えられています。
地球外からも見つかった神秘的な宝石
ペリドットは地中深くのマントル付近や溶岩で発見されますが、隕石の中で発見されたこともある神秘的な宝石でもあります。2005年には、スターダストロボットが宇宙から持ち帰った彗星塵の中からもペリドットが発見されました。
ペリドット語源
ギリシャ語で、ペリドットは『黄金石』を意味します。紀元前から採掘され続けてきたペリドット。鉱物学では「オリビン」というカンラン石の種類に含まれます。
ポジティブな力を授ける
ペリドットは、嫉妬や妬みなどの外的要因から護ってくれるだけでなく、内なるネガティブな感情や悩みをあっけらかんと吹き飛ばし、明るくポジティブなものへと変化させてくれるパワーストーンです。物事の悪い面ばかりに目がいってしまう時や、人の意見をマイナスに受け取ってしまう時など、お守りとして身に着けると良いでしょう。
ペリドットの美しいオリーブグリーンの色あいは、まるで太陽の光をいっぱい浴びて輝く草原のようです。この石を身につけると、希望の光で心を明るく照らし、気持ちがゆったりと開放されるのを感じられるでしょう。自由でオープンな面を引き出してくれるので、社交性やリーダーシップを養い、人間関係を良い方向へ導いてくれます。
心を開いて人と接すれば、悪意のない事が自然と伝わり、周囲の人からの信頼が高まりやすくなります。その結果、高め合い、実りのある人脈が育ち、長く良い関係を築いていけることでしょう。人から注目されたい、人の輪の中心的存在になりたいという人にもおすすめです。また、ペリドットには「幸せ」「夫婦の愛」といった石言葉がこめられています。夫婦やパートナー同士で、お揃いで身につけると、いつまでも良い関係を保ち、円満を保つお守りとして伝えられています。
日本でペリドットは結婚2周年の宝石とされ、記念日にペリドットのジュエリーを贈る夫婦も多いそうです。
まとめ
8月の日差しが強い時期にぴったりなペリドット。ペリドットのポジティブなエネルギーを浴びて、夏を楽しみましょうね!