【3月の誕生石】幸福が満ちる「アクアマリン」

誕生石とは、それぞれの月にちなんだ宝石(パワーストーン)のこと。旧約聖書の中でユダヤの高僧が12種類の宝石があしらわれた胸当てを着けていた、という記述が誕生石のルーツになったと言われています。のちに、アメリカの宝石業界により改正が行われましたが、生まれ月の石を身につけることで、守護してくれたり、幸運をもたらしてくれると言われています。
12回に分けてお届けするこのコーナー。今月は3月の誕生日を迎えるあなたに幸運を呼ぶ、月の誕生石「アクアマリン」をご紹介します
INDEX
アクアマリン

アクアマリンは生命の源といえる海と深い関わりがあることから、生命力をもたらす石として信じられてきました。「幸福・聡明・生命」を象徴し、海の波のように安らぎと癒しを与えてくれるパワーストーンといわれています。また、アクアマリンはコミュニケーションの石といわれ、愛情・友情・夫婦・家族など、対人関係に潤いをもたらすと伝えられています。アクアマリンジュエリーは恋人や夫婦のプレゼントとしても人気です。フランス王妃マリー・アントワネットはダイヤモンドと同じくらいアクアマリンを愛用していたと言われています。
アクアマリンが3月の誕生石になった由来

アクアマリンは、ベリル(緑柱石)という鉱物の一種であり、3月の誕生石です。
3月は冬から春への季節の変わり目です。強風が吹き荒れることもしばしばで、気候は安定していません。天候の急変により海難事故も起こりやすくなる時期ですが、昔の船乗りたちにとって優しい海の色をたたえるアクアマリンは何よりのお守りでした。
アクアマリンの透き通るブルーのように、春先の海も穏やかであってほしいという願いが込められていたのです。誕生石とは月の守護石のことですが、アクアマリンが3月の誕生石になったのも、こうした海への願いに起因しているのかもしれないと言われています。
アクアマリン語源

アクアマリンという名前は、「水」を意味するラテン語の「アクア(aqua)」に、「海」という意味の「マリン(marine)」を組み合わせたのが由来です。文字通り海の水を思わせるようなブルーを持つため、この名前が付けられました。また、アクアマリンには海にまつわる言い伝えがあります。
ギリシア神話によると、海の精霊の持っていた宝物が岸辺に打ち上げられたのがアクアマリンになったというそうです。また、昔の船乗りが航海の際に身に着けて海難予防のお守りにしていたという話もあります。ほかにもさまざまな歴史や言い伝えがありますが、いずれも海と深い関係にある宝石として愛されてきたようです。
アクアマリンの石言葉

アクアマリンの石言葉は「幸福に満ちる」「聡明」「勇敢」「富」です。怒りや妬みなどのマイナスの感情を鎮め、心を穏やかに、心身のバランスを保ってくれるといわれています。人間関係を円滑にしてくれるとも言われているため、対人関係で悩んでいる人や、コミュニケーション能力を高めたい人にもおすすめです。
始まりや終わり、出会いと別れの季節の3月。アクアマリンは夫婦、恋人、友人などの人間関係に潤いを与えてくれるとされます。古くから「結婚や出産のお祝いに贈られると幸せになる」といわれ、大切な方へのプレゼントとしても人気です。日本では、アクアマリンは結婚4周年のアニバーサリーストーンとされています。
まとめ

さまざまな名前を持ち、歴史にもその痕跡を残すアクアマリン。「幸福に満ちる」という石言葉は、一生大切にしたいプラチナ・ジュエリーの宝石としてもぴったりです。愛を込めた贈り物としてはもちろん、“幸福な未来への道しるべになるように”という願いを込めてご褒美ジュエリーもステキですね。