【5月の誕生石】愛の象徴「エメラルド」奇跡を呼ぶ「翡翠」
誕生石とは、それぞれの月にちなんだ宝石(パワーストーン)のこと。旧約聖書の中でユダヤの高僧が12種類の宝石があしらわれた胸当てを着けていた、という記述が誕生石のルーツになったと言われています。のちに、アメリカの宝石業界により改正が行われましたが、生まれ月の石を身につけることで、守護してくれたり、幸運をもたらしてくれると言われています。
12回に分けてお届けするこのコーナー。今月は5月の誕生日を迎えるあなたに幸運を呼ぶ、5月の誕生石「エメラルド」と「翡翠」をご紹介します。
INDEX
エメラルド
4千年以上にわたって、永遠の若さと不死の象徴として大切にされてきたエメラルドの深い「緑の火」。
エメラルドは様々な効能があると信じられており、クレオパトラが最も愛した宝石でと言われており、世界最古のエジプトのエメラルド鉱山には彼女の名前が付けられています。
エメラルドの語源
エメラルドはインドの古典語で「緑の石」を意味する「smaragdos(スマラカタ)」が語源です。それがギリシャ語やフランス語など、さまざまな言語を介して変化していき、現在の「emerald(エメラルド)」に変化したといわれています。
愛と献身を意味するエメラルド
「愛と美の女神ヴィーナスに捧げられた石」
エメラルドは「愛の石」とも呼ばれるように、愛の力が非常に強い石であり、愛と美の女神ヴィーナスに捧げられた石であることから「愛の象徴」とされ、恋愛・結婚成就・夫婦円満をサポートしてくれると言われています。
どれも恋人や夫婦にとって、愛を育み長続きさせるために必要なものであり、エメラルドを贈ることで愛と献身を意味するといわれています。幸せな結婚のお守りとしても、有効といえるでしょう。エメラルドの穏やかで深みのある緑色は、円熟した夫婦にも例えられ「エメラルド婚式」という結婚55周年記念日の名称にもなっています。
また、古くから緑色には人を癒す力があるとされ、心を穏やかにし、物事を成就させるために必要な知恵を授けてくれるとも言われています。
翡翠
ヒスイはダイヤモンドやルビー、エメラルドなど単一の鉱物でできている宝石とは異なり、さまざまな鉱物が集まってできています。ヒスイのほとんどの部分はヒスイ輝石という鉱物からできていますが、濃い緑色の部分は、オンファス輝石という鉄やマグネシウム、カルシウムを含む鉱物に近い組成を持っていることがわかってきました。
その他にも、曹長石やぶどう石、方沸石、ソーダ珪灰石、チタン石やジルコンなどが含まれることもありますが、石英は含まれません。
翡翠の語源
カワセミを漢字変換すると、「翡翠」と出てきます。「翡」は、カワセミのオスを言い、「翠」は、カワセミのメスを言います。「翡翠」と書いてカワセミをさすのです。
もともと、「翡翠」は中国が由来の言葉で、「翡」は鮮やかな美しい模様や羽という意味を持ち、「翠」とは緑とも読まれます。日本や中国では宝石の翡翠のことを「玉」と呼んでいました。18世紀にミャンマーで硬玉が発見され中国に渡ります。美しい硬玉は大変希少であり、その豊富な色はカワセミの羽のように美しいことから「翡翠」と呼ばれるようになり、それが日本にもわたり宝石の玉を「翡翠」と呼ぶようになったそうです。
奇跡を呼ぶ石「翡翠」
人生の成功を守護する「奇跡の石」
「仁・義・礼・智・信」の5つの徳を備えた石として、持ち主に天の叡智を授け、意識を高め、人徳を与える効果があるといいます。指導的な立場の人が身につけると、多くの人々から敬意を払われ、支持を得ることができるでしょう。また、古来より「奇跡の石」と呼ばれ、護符としても珍重されてきました。人生の成功と繁栄を守護するとされる翡翠は、ビジネスを成功させるお守りとしても最適です。稼業の繁栄をもたらすとされるため、独立や事業を拡大する際には、願いを込めて身につけることをおすすめします。翡翠は、冷静さや忍耐力を養う効果があるともいわれています。
まとめ
5月の芽吹きの季節にふさわしい緑の石の誕生石、「エメラルド」と「翡翠」をご紹介しました。どちらの石も希少価値が高く、お目にかかった時には石とのご縁を感じずにはいられなくなるでしょう。見つけた時には、是非手に取ってみてくださいね。