【お悩み相談】50代 更年期に突入して、自分の姿が変わっていくことにとまどっています。
ご相談
はじめまして。50代女性のみどりです。更年期の年代ということもあり、自分の姿が変わっていくことにとまどっています。容姿、体重の増加、白髪、体力、記憶力などの衰え。ここ10年恋人もできていません。今までできていたことができなってきていて、これから年をとるにつれ更に厳しくなることを考えると、出口が見えず迷路に入り込んだように感じます。なにかアドヴァイスをいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
(みどりさん / 50代 女性 / フリーランス)
先日、旅行先の途中、新幹線の窓から眺めた先に「過去に感謝、現在に信頼、未来に希望」という看板を見かけました。今は嘆きたいかもしれませんが、忘れがちなのは、まず「過去に感謝」ということです。
ご自身の歩まれた道を認めてはいかがでしょうか。よくやってきたな、がんばってきたなと。
まず、50代独身でフリーランスでのお仕事をされてきたという理解でよろしいでしょうか? 他の方にはない経験、資産(ご経験も含めて)、人間関係などをお持ちではないでしょうか?
フリーランスになったことにより、一般の方とは違う責任感の持ち方、お仕事への自負などもおありになると思います。これまで培ってきたご自分の人生を、まず褒めること、感謝することをしてみてください。たくさんの方に支えられてきたことを思いだすかもしれません。たくさんのことをされてきたと思います。
不安な状態であるときこそ、「不安」==>「感謝」できることに目線をぐいっとシフトしてみてください。これこそ奥義です。
そこで、出来れば「書き出すワーク」をすることをお勧めいたします。ノートに、自分がやってきたことなどを書き出してみてください。そうすることで、こんなに素晴らしいことをやってきた、と気が付くことと思います。
どういうことが得意だったか。結局、私は何をしてきたか?
ノートを振り返ると、みどりさんの大事にされてきたこと、人生のテーマになるキーワードも見つかるかもしれません。時間はかかりますが、まずは50項目くらい書き出すといいでしょう。三日くらいこもって、人生のやってきたことなどを書き出すことを、私自身もやってみました。
自分のマイナス、欠点は、放っておけば無尽蔵にでてきますが、きちんとそれを打ち消すように、左半分にマイナスを書き出したなら、同じ数以上に右半分に良い点、ほめるべき点を書き出し、バランスをもって評価してみてください。中和させるのです。
これらの作業のなかで、ご自分のテーマなどが見つかるかもしれません。人生のキーワードとなるもの。それが、後半の「人生を導くテーマ」かもしれません。気が付けばずっとやっていたことが、人生を通してのテーマです。
更に体質が変化している中で、以前ご自分にあっていたものが、今の気持ちに合わなくなっていたり、それほど好きでもないと気づくことがあるかと思います。
「季節の変化」ととらえて、みてください。人生の大きなイベントではないものの、毎日の中の気持ちの変化があるのかもしれません。なかなかわかりずらいのですが、まず見えるもの、感じるものから、変化を楽しんでみてください。衣替えのように、身の回りのものを「今」のご自分の気持ちにあったものへと変化させてみてください。
肌に触れるものが一番体感しやすいかと思います。身体がしんどくなる分、例えば化粧品、シャンプーなど、洋服、身近にあるものを改めていろいろ試して探す、ということも楽しいことかと思います。今の気持ちに合ったものへと試しながら、変えていくこともできるかと思います。白髪もカラーリングを楽しむのもいいかもしれません。
そして、忙しくて後回しにしてきたこと、いままでやれなかったこと、やりたかったことなどをゆっくり思いだして、少しずつできる範囲から、初めてみるのもいいでしょう。新たな選択肢を、今の気持ちに合わせて選んでみるのです。
そして、未来に関して。
「過去に感謝」で書き出しましたが「人生を導くテーマ」すなわち、あなたの人生を彩る情熱をかけるべきところを、もう一度見直してみませんか。冒頭でお伝えした看板のお話で「未来に希望」と書かれていましたが「未来に情熱」をというところでしょうか。
仏教の教えでは「魂は永遠に転生し続ける」と言われています。魂に定年退職はなく、ましてや「死んで終わり」ではないわけです。
不思議なことに、これまで学んできた複数のマスター(巨匠)が同じことを言っていました。60歳、70歳代の老人であろうと「僕は、死ぬその日まで、何かをやり続けるよ」と。たとえば、新しく今からでも趣味ではじめた絵画ならば、死ぬその時まで、ずっとやり続ける、と。なぜなら魂は生き続け、その学びは、必ず次の生まれ変わった人生で、そこから始まるから。
「エジプトのミイラは、なぜミイラとして身体を残すのか」ここにも同じようなヒントが隠れていると思います。人の命は永遠の中にあって、とある生きた人生において蓄積した能力を、次の人生で、かつて生きていた人生に獲得した霊的レベルから始めるために、ミイラとなった身体に魂をふたたびアンカー(固定)させて生きていくため、と言われています。学びをすべて忘れて後退させないため、だそうです。そう考えると、50代からの「今」もとても大切な時期と考えられますよね。
人生のテーマ「情熱」をいま喪失している、忘れている様子が伺えますが、本来はパッションのまま動き出すタイプではないでしょうか?
年代的に、前半人生と後半人生のスポットにはまったように感じられますが、前半人生とは違う形、違う方法で行かす時期、方法が必ずあります。
しんどさは否めませんが、セッションでガイドをさせていただくことも可能です。ただし、セッションだけでは、いわれただけとスルーしてしまうかもしれません。あわせて、書き出す地道なワークをしていただきたいのです。授業(個人セッション)と、自学(書き出すことのワークなど)、その両方をしていただくと腹に、肝に落ちるかと思います。
後半人生の情熱とともに、お体を大切にお過ごしください。
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小聖 / こせい
- ドルフィンスターテンプル® アシスタントティーチャー
- アセッションライトワーカー認定コース修了
- テリー・サイモンズ・ドラゴンセラピー修了
- 日本エッセンシャルオイルスタイリスト協会
- 家庭のメディカル精油学/基礎科、研究科修了
- ニールズヤード レメディーズ フラワーエッセンス基礎クラス修了
- フィナンシャルプランナー1級・CFP®
邦銀の営業に約5年従事。20代後半、社会人大学院にて経済学、経営学起業家のコースを学ぶ。リーマンショック後、会社の組織変更などで体調を崩し、マッサージ、鍼灸、エネルギーワーク、瞑想、ヨガ、施術、トレーニングを受けはじめる。療養の一貫で足柄の山の仏像彫刻に通い、見えないものがみえはじめたり、スピリチュアルの道に導かれ、ドルフィンスターテンプル®に出会う。「自分は何者であるか」に気づくお手伝いができたらと思いスピリチュアルの道を歩むことを決意。改めていま、奥義、秘術、秘儀を究めたいと思っている。守護する存在よりあなたの人生の「ミッション」をお伝えするのが得意。